ほどけるいと。
行動力だけはすごいよなと,失礼なぼそぼそ会話が聞こえるも,気にしない。



「真鈴も,持ってるんでしょ」



んっと手を出す。

真鈴は一瞬固まって,引き出しからそれを出した。

シワも少なく,大事に取っていたことが分かる。

…素直じゃないんだから。

私のは生憎,自分の家。 



「じゃ,行ってくる!」



一応休日だけど…出るかな。

私は一階まで下りて,電話番号を何度も確認すると,発信ボタンを押した。



____________________



「琴音,覚えてるかな」

「…しらね」

「流雨も,だよね」

「もっとしらねぇ」

「不安なくせに」

「なんだよ」

「さっきの仕返し」

「あっそ」

「でもすげぇよな。いきなり声かけてきた子供と全力で遊んでくれるって。琴音は直前まで寝てたのに」

「ん」

「あんな人,他にいなかったな」

「……」
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