失恋通告ラブレター
下校の時、靴箱に手紙が入っていた。
あの時と同じ便せんだった。
いつもの公園で待っています、伝えたいことがあります。
携帯電話を持っているけれど、あえて手紙というチョイスを彼はした。
彼は鉄棒にもたれかかって、ぼんやり携帯電話を見ていた。
少しだけ隈が濃くあって、寝不足なのが見て取れた。
公園に入るなり、彼は強張った顔をしてすぐこちらを向いた。
「よ、あー-ここ座る?」
指さされたのは、こないだキスしたベンチだ。
かなり気まずいので一つだけ頷いた。
お互い沈黙だった、彼は具合が悪そうな感じに顔色が悪かった。
私は大人しく白状した。
「まず、ごめんね。泣いちゃって。まず始まり方が私が最低なことをしたからだし。脅すような真似して、ほんとうにごめん。みかちゃんが好きだったのに、気持ちを伝えさすこともさせなくて、本当にやってはいけないことをしちゃった」
手紙の内容をばらす、最低な行為だ。
自分だってされたら死ぬほど嫌なはずだ。
「で、こんな酷いことをしてもなんだかんだで、私のこと嫌いなのに受け入れてるし。お人よしにも程があるんよ。私のことも知らないのに教科書貸してくれたりとか」
それがきっかけ。優しさにすぐに好きになった。
私も簡単に好きになったのだ。人のことを言えない。
「どんどん優しくなって、嬉しかったけど、嫌われててみかちゃんが好きなのに、自分のせいなのに不憫になった。それで苦しいのに、大事にしてくれているから」
最後のほうは言葉にならなかった、すすり泣くように鼻がひくひくする。
あの時と同じ便せんだった。
いつもの公園で待っています、伝えたいことがあります。
携帯電話を持っているけれど、あえて手紙というチョイスを彼はした。
彼は鉄棒にもたれかかって、ぼんやり携帯電話を見ていた。
少しだけ隈が濃くあって、寝不足なのが見て取れた。
公園に入るなり、彼は強張った顔をしてすぐこちらを向いた。
「よ、あー-ここ座る?」
指さされたのは、こないだキスしたベンチだ。
かなり気まずいので一つだけ頷いた。
お互い沈黙だった、彼は具合が悪そうな感じに顔色が悪かった。
私は大人しく白状した。
「まず、ごめんね。泣いちゃって。まず始まり方が私が最低なことをしたからだし。脅すような真似して、ほんとうにごめん。みかちゃんが好きだったのに、気持ちを伝えさすこともさせなくて、本当にやってはいけないことをしちゃった」
手紙の内容をばらす、最低な行為だ。
自分だってされたら死ぬほど嫌なはずだ。
「で、こんな酷いことをしてもなんだかんだで、私のこと嫌いなのに受け入れてるし。お人よしにも程があるんよ。私のことも知らないのに教科書貸してくれたりとか」
それがきっかけ。優しさにすぐに好きになった。
私も簡単に好きになったのだ。人のことを言えない。
「どんどん優しくなって、嬉しかったけど、嫌われててみかちゃんが好きなのに、自分のせいなのに不憫になった。それで苦しいのに、大事にしてくれているから」
最後のほうは言葉にならなかった、すすり泣くように鼻がひくひくする。