もふもふ魔獣と平穏に暮らしたいのでコワモテ公爵の求婚はお断りです
ぼんやりと浮かんだ南部地方は、干ばつに喘いでいた。もうひと月近く雨が降っておらず、人々は水を欲し、太陽を恨みながら過ごしている。
「ラベーラ様、どうしてもっと早くお願いしてくれなかったのですか?」
からからに乾いた子供の亡骸を抱いてむせび泣く母親の姿が映り、彼女は胸を押さえながらラベーラに尋ねた。
ラベーラは銀の鈴を転がすような美しい声で笑うと、胸の痛みに顔をしかめる彼女の額をとんと指でつついた。
「だってすぐに助けたら、誰も聖女をありがたく思わないでしょう?」
「ラベーラ様、どうしてもっと早くお願いしてくれなかったのですか?」
からからに乾いた子供の亡骸を抱いてむせび泣く母親の姿が映り、彼女は胸を押さえながらラベーラに尋ねた。
ラベーラは銀の鈴を転がすような美しい声で笑うと、胸の痛みに顔をしかめる彼女の額をとんと指でつついた。
「だってすぐに助けたら、誰も聖女をありがたく思わないでしょう?」