もふもふ魔獣と平穏に暮らしたいのでコワモテ公爵の求婚はお断りです
 痛みに顔をしかめた彼女の前に親友が立った。

(ラベーラ様)

 魔女、と罵られ、石をぶつけられる彼女に、ラベーラが無感情な眼差しを向けていた。



 その夜、牢に囚われた彼女のもとにラベーラがやってきた。

「ラベーラ様、本当にごめんなさい。聖獣を呼び出そうとしたのに……」

「大丈夫よ。あなたはいつもよくやってくれたし、今回だって頑張ってくれたのよね。みんなはわからないだろうけど、私はちゃんと理解してる」

 ラベーラは不安がる彼女を落ち着かせるように、優しく──優しすぎるくらい穏やかな声で言う。

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