【BL】愛されたいだけ
「漆原、準備出来た?」
「あ……あぁ」
「ぶはっ……顔が緊張してる」
「緊張するだろ」
俺が選んだ物からコーディネートがさらに選別し
身に纏った漆原
「いいじゃん?格好いいよ」
真っ赤になる漆原を連れてパーティー会場へと向かう
「あ、るなくーん!月愛くーん!」
会場ではすぐに永奈と永斗と合流
永和と春はまだ裏に居るだろうし
「漆原、永奈の傍に居てくれ。俺挨拶回りしてくるから」
「分かった」
まだパーティーが始まって居ない内に関係者に挨拶回り
「お世話になっております。春永様」
「こちらこそ。お世話になっております」
「こちら我が娘の麗華と言います。ほら挨拶」
「お初にお目にかかります。麗華と申します」
関係者の中には会社を狙っているのか
俺と歳が近い娘がいるとわざわざ挨拶させに来ている
俺と自分の娘が結婚でもすればラッキーぐらいに思っているのだろう