記憶喪失のお姫様は冒険者になりました
クロさんがとったのは盗賊退治の依頼だった。
どうやら商人や食料を運ぶ人達が盗賊に襲われている事件が何件も起こっている。
そこでギルドに依頼したみたい。
「そうですね。ランクの方もC級以上なので大丈夫だと思います」
「じゃあこれにしよう」
「はい！」
ランクによって受けられる依頼、受けられない依頼がある。
自分のランクが1つ上のものまでなら受けられる。
もちろん下のランクも受けられる。
パーティーを組むことも可能。
私とクロさんはパーティーを組んでいる。
ちなみに私のランクはC級。
一昨日やっとC級に上がった。
ここまで来るのに1ヶ月半かかってしまった。
そしてクロさんもC級。
なので今回の依頼は余裕でクリアするだろう。
「お待たせ、行こ」
「はい！」
私とクロさんはギルドを出た。
ギルドを出るとすぐ底には…。
「シュティーナ･ウル･キャベンお嬢様をお見かけした方は……」
お城から遣われた騎士さん達が来ていた。
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