すごく…すごく、良い作品でした。
ドラマを見ているような、ジブリを見ているような心地。
宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』や、フィリップ・K ・ディックの『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』などの既に存在する作品も織り込まれていてよかったです。
天織ちゃんの最初のドライでなにもかも「しょうがない」な性格から、どんどん「しょうがなくない」になっていく姿が見ていて泣けました。親に甘えたかった幼少期、自分を責め続け諦めてしまった思春期、ノアやルーカスに出会って色んなことを取り戻した青年期。成長が綺麗に描かれていて、すごいなぁと思いました。
ノアが発していたセリフにはきちんと意味があって、最後の伏線回収で鳥肌がたちました。
良い意味で考えさせられる作品で“人”って定義付けるもの、ほんとうのさいわいってなんだろう?と考えたりもしました。
ぜひぜひご一読ください。