姉に婚約者を寝取られたので訳あり令息と結婚して辺境へと向かいます~苦労の先に待っていたのは、まさかの溺愛と幸せでした~
翌朝、いつもの時間に目が覚めた。
体内時計は整っており、今では同じ時間に起きる事が出来る。

(今日は着替えたらブルのご飯を用意して、それから残り物はなかったから朝食は何がいいかしら……マーサさんに相談しようかな。昨晩のパンで何か作った方がいいかも!美味しい蜂蜜を頂いたし。一応、ゼルナ様に聞いた方が……)

隣を確認してもゼルナの姿はない。

(あれ……ゼルナ様はもう起きたのかしら?)

肌寒さに違和感を覚えた。
そして自分がとても大きなベットに寝ている事に気付く。

(あ………ここはもう別邸じゃないんだ)

いつもの癖で、かなり早く起きてしまったようだ。
朝日が薄っすらとカーテンの隙間から漏れている。

起き上がってカーテンを開いた。

いつも見える青々とした山や動物達が居る景色とは違って目に付くのは建物ばかりだ。
それがこんなにも寂しく感じてしまう。
下を見ると、手入れされた広大な庭が広がっていた。

(お姫様が住むお城みたい……)

まるで夢を見ているようだった。
暫く外を見ながらボーっとしていると……。


「あら?カーテンが……」

「おはようございます!ウェンディ様」

「随分とお早いのですね……!申し訳ありません。明日からはもう少し早く参りますわ」

「大丈夫です……!これは癖みたいなもので」
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