姉に婚約者を寝取られたので訳あり令息と結婚して辺境へと向かいます~苦労の先に待っていたのは、まさかの溺愛と幸せでした~
「ウェンディ、この人は……」
「ウェンディの名前を気安く呼ばないでくれないか?」
ゼルナが当然のようにフレデリックを咎めた。
「……ッ!?」
「ウェンディが何故こんな表情をしているのか、馴れ馴れしく名前を呼んでいるのか……僕に教えてくれ」
いつもよりずっと低い声……優しくて穏やかなゼルナが、こんなにも怒っているところを初めて見た気がした。
そんな彼の質問に答える前に、甲高い猫撫で声が響いた。
「ゼルナ様……!覚えていますか!?わたくし、ジャネットですわ!!以前のパーティーでご挨拶しましたよね!?」
「…………」
「ウェンディの姉ですわ!わたくし、是非ともゼルナ様とお話ししたいです!今、お時間ありますかッ!?」
興奮気味に此方に近寄ってくる姉は、いつものように腕を絡めて上目遣いで体を寄せようとしている。
そんな姿を見て、無意識にゼルナの服を掴んでから一歩後ろに下がった。
"取られたくない"
強く心で思うあまり体が強張ってしまう。
「是非此方にいらして下さい!その子は地味で愛想もなくて詰まらないでしょう?だから、わたくしと……っ」
こうして姉はどんどんと男性を虜にしていくのだろう。
(ゼルナ様も、お姉様に取られてしまうの……?)
「ウェンディの名前を気安く呼ばないでくれないか?」
ゼルナが当然のようにフレデリックを咎めた。
「……ッ!?」
「ウェンディが何故こんな表情をしているのか、馴れ馴れしく名前を呼んでいるのか……僕に教えてくれ」
いつもよりずっと低い声……優しくて穏やかなゼルナが、こんなにも怒っているところを初めて見た気がした。
そんな彼の質問に答える前に、甲高い猫撫で声が響いた。
「ゼルナ様……!覚えていますか!?わたくし、ジャネットですわ!!以前のパーティーでご挨拶しましたよね!?」
「…………」
「ウェンディの姉ですわ!わたくし、是非ともゼルナ様とお話ししたいです!今、お時間ありますかッ!?」
興奮気味に此方に近寄ってくる姉は、いつものように腕を絡めて上目遣いで体を寄せようとしている。
そんな姿を見て、無意識にゼルナの服を掴んでから一歩後ろに下がった。
"取られたくない"
強く心で思うあまり体が強張ってしまう。
「是非此方にいらして下さい!その子は地味で愛想もなくて詰まらないでしょう?だから、わたくしと……っ」
こうして姉はどんどんと男性を虜にしていくのだろう。
(ゼルナ様も、お姉様に取られてしまうの……?)