姉に婚約者を寝取られたので訳あり令息と結婚して辺境へと向かいます~苦労の先に待っていたのは、まさかの溺愛と幸せでした~
非常識な言葉と行動に驚かされるばかりだが、それでも実際に姉にフレデリックを奪われている。
(もし……ゼルナ様まで奪われてしまったら?)
そんな事は絶対にあり得ないと思いつつも、不安が頭を過ぎる。
「パーティーは慎重に動こう」
「あ…………はい」
「ウェンディ……僕は絶対に君を裏切らないから」
「ッ……」
頬に伸ばされた温かい手のひらを包み込むように握りしめた。
「…………私は、ゼルナ様を信じています」
「そこは愛しているじゃないの?」
「ふふっ!勿論、愛しています……ゼルナ様」
しかし、そんな考えはゼルナのお陰で一瞬で吹き飛んでしまった。
フレデリックの時とは何もかもが違うと今ならば分かるのだ。
ゼルナに愛されている。そして彼を心から愛している。
ならば、堂々と前を向くべきだろう。
(私はゼルナ様を信じてる……お姉様には渡さない。もう何をされようとも絶対に負けないわ)
もう奪われて泣いているだけじゃいけない。
大切なものを守る為に自分も戦うべきだろう。
「ありがとう……ウェンディ。僕も君を愛しているよ」
「こちらこそありがとうございます。おやすみなさい」
「…………おやすみ」
部屋の明かりを消して、ウェンディの瞼が閉じるのを確認してから頭を撫でた。
無意識に緊張していたのだろう。
彼女は服を此方の手を固く握りながら離してはくれなかった。
指を外してから、そっとベッドから離れる。
扉の外にはハーナとセバスチャンが待機していた。
「セバスチャン、父上は……?」
「お部屋に待機しております」
「直ぐ行く。ハーナ、ウェンディを頼む」
「かしこまりました」
「……これ以上ウェンディを悲しませる事は許さない。絶対にだ」
(もし……ゼルナ様まで奪われてしまったら?)
そんな事は絶対にあり得ないと思いつつも、不安が頭を過ぎる。
「パーティーは慎重に動こう」
「あ…………はい」
「ウェンディ……僕は絶対に君を裏切らないから」
「ッ……」
頬に伸ばされた温かい手のひらを包み込むように握りしめた。
「…………私は、ゼルナ様を信じています」
「そこは愛しているじゃないの?」
「ふふっ!勿論、愛しています……ゼルナ様」
しかし、そんな考えはゼルナのお陰で一瞬で吹き飛んでしまった。
フレデリックの時とは何もかもが違うと今ならば分かるのだ。
ゼルナに愛されている。そして彼を心から愛している。
ならば、堂々と前を向くべきだろう。
(私はゼルナ様を信じてる……お姉様には渡さない。もう何をされようとも絶対に負けないわ)
もう奪われて泣いているだけじゃいけない。
大切なものを守る為に自分も戦うべきだろう。
「ありがとう……ウェンディ。僕も君を愛しているよ」
「こちらこそありがとうございます。おやすみなさい」
「…………おやすみ」
部屋の明かりを消して、ウェンディの瞼が閉じるのを確認してから頭を撫でた。
無意識に緊張していたのだろう。
彼女は服を此方の手を固く握りながら離してはくれなかった。
指を外してから、そっとベッドから離れる。
扉の外にはハーナとセバスチャンが待機していた。
「セバスチャン、父上は……?」
「お部屋に待機しております」
「直ぐ行く。ハーナ、ウェンディを頼む」
「かしこまりました」
「……これ以上ウェンディを悲しませる事は許さない。絶対にだ」