姉に婚約者を寝取られたので訳あり令息と結婚して辺境へと向かいます~苦労の先に待っていたのは、まさかの溺愛と幸せでした~
「あの…………僕が………ゼルナ、です」
「……?」
「ゼルナ・マルカン……です」
「あ………」
あまりの驚きにポカンと口を開いていた。
長い沈黙の後、青年はキョロキョロと辺りを見回してからペコリと頭を下げる。
つられて此方も頭を下げた。
そのままブルと呼ばれた犬と共に、去って行ってしまった。
(彼の方が……ゼルナ様)
衝撃を受け過ぎて固まっていた。
これ以上、会話も広げる事も出来ずに恐らく印象は最悪だろう。
(やってしまった……)
まさかゼルナ本人に向かって「ゼルナ様は何処にいますか?」と問い掛けてしまうなんて。
初対面からこんな事になるとは思わずに落ち込んでいた。
(……これから、どうしたらいいんだろう)
元気に響いている動物達の声を聞きながら途方に暮れていた。
結局、どこに行けばいいのか分からずに玄関の前で再び振り出しに戻ったのであった。
あの後、その場で立ち尽くしていると、慌てた様子で此方に駆け寄ってくれたのは優しそうな女性であった。
「もう、坊ちゃんたら!馬車が着いたのなら教えてくれたっていいのに……!信じられないわ」と、何やら怒っているようだ。
「……?」
「ゼルナ・マルカン……です」
「あ………」
あまりの驚きにポカンと口を開いていた。
長い沈黙の後、青年はキョロキョロと辺りを見回してからペコリと頭を下げる。
つられて此方も頭を下げた。
そのままブルと呼ばれた犬と共に、去って行ってしまった。
(彼の方が……ゼルナ様)
衝撃を受け過ぎて固まっていた。
これ以上、会話も広げる事も出来ずに恐らく印象は最悪だろう。
(やってしまった……)
まさかゼルナ本人に向かって「ゼルナ様は何処にいますか?」と問い掛けてしまうなんて。
初対面からこんな事になるとは思わずに落ち込んでいた。
(……これから、どうしたらいいんだろう)
元気に響いている動物達の声を聞きながら途方に暮れていた。
結局、どこに行けばいいのか分からずに玄関の前で再び振り出しに戻ったのであった。
あの後、その場で立ち尽くしていると、慌てた様子で此方に駆け寄ってくれたのは優しそうな女性であった。
「もう、坊ちゃんたら!馬車が着いたのなら教えてくれたっていいのに……!信じられないわ」と、何やら怒っているようだ。