姉に婚約者を寝取られたので訳あり令息と結婚して辺境へと向かいます~苦労の先に待っていたのは、まさかの溺愛と幸せでした~
「姉と婚約者に裏切られて、辛かったろう」
「…………はい」
「裏切、られた……!?」
ゼルナがポツリと呟いたが、小さな声が耳に届く事はなかった。
「それから……これは黙っておいた方がいいかもしれないが、デイナント子爵夫人から"主人には内密に"と早馬で手紙が届いたんだ」
「お母様が……!?」
「そこには君が今まで受けた扱いや状況が、事細かに書かれていたよ……そして誰よりも努力してきたウェンディには幸せになって欲しい。だからどうか……どうかお願いします、と」
「……っ!!」
その言葉を聞いて、思わず口元を押さえた。
じんわりと涙が溢れそうになるが、皆の前で泣く訳にはいかないと唇を噛んで必死に堪えていた。
母は見えないところでも懸命に動いてくれていたのだろう。
だからこそ、こんなに早く話が進んだのだと納得してしまう。
母の愛情を噛み締めながら、辺境伯の話に耳を傾けた。
「それを見て、なるべく早い方がいいかもしれないと迎えをやったんだ。非常識かとは思ったが、辛いだろうかと思ってね」
「いいえ……正直、とても有り難いと思いました。本当にありがとう、ございます」
「…………君は何も悪くないと、私は知っているよ」
「ッ……!」
「もう大丈夫だよ……」
「…………はい」
「裏切、られた……!?」
ゼルナがポツリと呟いたが、小さな声が耳に届く事はなかった。
「それから……これは黙っておいた方がいいかもしれないが、デイナント子爵夫人から"主人には内密に"と早馬で手紙が届いたんだ」
「お母様が……!?」
「そこには君が今まで受けた扱いや状況が、事細かに書かれていたよ……そして誰よりも努力してきたウェンディには幸せになって欲しい。だからどうか……どうかお願いします、と」
「……っ!!」
その言葉を聞いて、思わず口元を押さえた。
じんわりと涙が溢れそうになるが、皆の前で泣く訳にはいかないと唇を噛んで必死に堪えていた。
母は見えないところでも懸命に動いてくれていたのだろう。
だからこそ、こんなに早く話が進んだのだと納得してしまう。
母の愛情を噛み締めながら、辺境伯の話に耳を傾けた。
「それを見て、なるべく早い方がいいかもしれないと迎えをやったんだ。非常識かとは思ったが、辛いだろうかと思ってね」
「いいえ……正直、とても有り難いと思いました。本当にありがとう、ございます」
「…………君は何も悪くないと、私は知っているよ」
「ッ……!」
「もう大丈夫だよ……」