姉に婚約者を寝取られたので訳あり令息と結婚して辺境へと向かいます~苦労の先に待っていたのは、まさかの溺愛と幸せでした~
(……このままでいい。傷つくくらいなら)
本当は……臆病で投げやりで何も出来ない弱い自分が大嫌いだった。
ただ、頑張っているウェンディの姿を遠目から眺めては申し訳なさと、前に進めない自分に苦しんでいた。
そんなある日、ウェンディが夕食を一緒にどうかと誘ってくれた。
困ったような笑みを浮かべながら遠慮気味だった。
頷くべきだと分かっていたが、心の準備も出来ないままだった。
(また失敗したらどうしよう……折角、屋敷に居てくれるのに)
それに、こんな自分と一緒に食事をしても楽しくないだろうと思い、ウェンディの申し出を断ろうと小さく呟いた。
断ろうとしている事が分かったのだろうか。
悲しげな彼女の顔に心が酷く痛んだ。
(でも、彼女に失望されるくらいなら……)
しかし、父が急に帰ってきたことで大きく展開が変わる。
ウェンディは"自分が妻として出来ることを"と、懸命に料理を作ってくれて、必死にここに馴染もうと頑張っていた事を知った。
そしてウェンディが何故、自分の所に嫁いできたのか……本当の理由を知って愕然とした。
実の姉に婚約者を奪われたのだ。
本当は……臆病で投げやりで何も出来ない弱い自分が大嫌いだった。
ただ、頑張っているウェンディの姿を遠目から眺めては申し訳なさと、前に進めない自分に苦しんでいた。
そんなある日、ウェンディが夕食を一緒にどうかと誘ってくれた。
困ったような笑みを浮かべながら遠慮気味だった。
頷くべきだと分かっていたが、心の準備も出来ないままだった。
(また失敗したらどうしよう……折角、屋敷に居てくれるのに)
それに、こんな自分と一緒に食事をしても楽しくないだろうと思い、ウェンディの申し出を断ろうと小さく呟いた。
断ろうとしている事が分かったのだろうか。
悲しげな彼女の顔に心が酷く痛んだ。
(でも、彼女に失望されるくらいなら……)
しかし、父が急に帰ってきたことで大きく展開が変わる。
ウェンディは"自分が妻として出来ることを"と、懸命に料理を作ってくれて、必死にここに馴染もうと頑張っていた事を知った。
そしてウェンディが何故、自分の所に嫁いできたのか……本当の理由を知って愕然とした。
実の姉に婚約者を奪われたのだ。