若き金融王は身ごもり妻に昂る溺愛を貫く【極上四天王シリーズ】
そんな美夕を目にして、桃山はにやりと笑みを浮かべた。

「あーあ。あの顔。青谷、完敗だね」

「うるさいっすよ!」

青谷は小さく背中を丸めて、PCのキーボードをダダダダダと叩いている。

美夕は自身の頬に触れ熱を確かめて、恥ずかしいところを見せてしまったと反省した。



慶は高嶺社長からオファーされた経済誌の取材を受け、その中でパートナーの存在についても軽く触れた。

週刊誌の取材は断った。慶いわく、あくまで自分は経営に携わる人間であり、芸能人とは違う、私生活を明かすつもりはない、とのこと。

美夕の情報については、個人が特定されないように、慶の秘書がきちんと管理し、統制を取ってくれている。

そして半月後。北菱生命の代表就任記念パーティーが開かれた。

これまで慶の父親が代表を務めていたが、代替わりし、慶がトップに就任する。

場所は都内にある格式高いシティホテル。大ホールを貸し切って、大勢の関係者を招いてパーティーを執り行う。

関係者というのは、単純に北菱生命の経営にかかわる人間だけでなく、政治家や投資家、弁護士など、なにかしらの縁を持ち北菱生命の財政を支えている人々。

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