若き金融王は身ごもり妻に昂る溺愛を貫く【極上四天王シリーズ】
「ああ。これ以上、美夕が危険な目に遭わないようにすぐに手を打つ。約束するよ」

青谷を自宅まで送ると、美夕たちは都心に戻って、慶が懇意にしているホテルに向かった。ドレスの購入に使った、あのスイートルームだ。

客室はリビングとプレイルーム、ふたつの寝室に分かれていて、豪勢な作りをしている。

ふたりはリビングのソファに座り、向かい合って状況を整理した。

「美夕。隠していることを白状してくれ。勅使河原議員から接触があった、そうだな?」

すべてお見通しの慶に、美夕は観念して口を開く。

「正しくは、江怜奈から」

携帯番号を突き止められ、離婚しろと命令されたこと。

慶に冤罪を被せる、会社を潰すなど脅され、その後、しばらくすると無言電話がかかってくるようになったこと。

すべてを説明すると、慶は難しい顔をして伏せた。

「最近、お前の様子がおかしいとは思っていた。突然問い詰めてきたり、離婚すると言ったり。あの頃からプレッシャーをかけられていたんだな」

慶の言葉に美夕は頷く。もっと早く、正直に打ち明けておけばよかったと、今さら後悔の念が湧き上がってくる。

「高嶺社長が俺に連絡をくれたことは幸いだった」

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