スキナダケ
立ち上がって、勉強机の引き出しから手錠を取り出した。
手の中でカチャカチャ鳴る金属音がやけに冷たく聴こえる。
ベッドにうずくまって頭を抱える彼氏を無理矢理引き起こした。
完全に戦意喪失してるのは分かってるけれど、変な気を起こされても堪らない。
彼氏を後ろ手にして、その両手首に手錠をかけた。
ベッドにも部屋のどこにも手錠をかけて動けないように出来るパーツが無いから心許ないけれど、これだけ意気消沈してれば多分、だいじょうぶ。
「勝手に動かないでね」
こめかみに銃口を当てたら彼氏はハナの目をしっかり見てコクコク頷いた。
「お待たせ」
いつの間にか起き上がった夕海がドアのほうへ逃げようと動き出していた。
動いていたのは分かってた。
でも腰を抜かしてるのか思ったように動けない夕海はすぐにハナに捕まった。
後ろから髪を掴んで床に引き倒したら「ギャッ…」って短い声を上げた。
「夕海に乱暴するな!」
大声を上げた彼氏を見る。
ハナを睨み付けてる。
あんなに懇願するみたいな目で見てたくせに。
「するな?」
「え…」
「するな、って言った?お前、今ハナに命令したの?聞き間違いかなぁ…?」
「うっ…嘘だよ…、嘘です…ごめんなさい、お願いします、夕海には乱暴なことしないでください…!」
「うっさ…」
「…」
「それを決めんのもハナだから」
「………は…ぃ…」
手の中でカチャカチャ鳴る金属音がやけに冷たく聴こえる。
ベッドにうずくまって頭を抱える彼氏を無理矢理引き起こした。
完全に戦意喪失してるのは分かってるけれど、変な気を起こされても堪らない。
彼氏を後ろ手にして、その両手首に手錠をかけた。
ベッドにも部屋のどこにも手錠をかけて動けないように出来るパーツが無いから心許ないけれど、これだけ意気消沈してれば多分、だいじょうぶ。
「勝手に動かないでね」
こめかみに銃口を当てたら彼氏はハナの目をしっかり見てコクコク頷いた。
「お待たせ」
いつの間にか起き上がった夕海がドアのほうへ逃げようと動き出していた。
動いていたのは分かってた。
でも腰を抜かしてるのか思ったように動けない夕海はすぐにハナに捕まった。
後ろから髪を掴んで床に引き倒したら「ギャッ…」って短い声を上げた。
「夕海に乱暴するな!」
大声を上げた彼氏を見る。
ハナを睨み付けてる。
あんなに懇願するみたいな目で見てたくせに。
「するな?」
「え…」
「するな、って言った?お前、今ハナに命令したの?聞き間違いかなぁ…?」
「うっ…嘘だよ…、嘘です…ごめんなさい、お願いします、夕海には乱暴なことしないでください…!」
「うっさ…」
「…」
「それを決めんのもハナだから」
「………は…ぃ…」