先輩とわたしの一週間
酔っ払いが相手では中々に意味が通じないのか、晴香の反応は鈍い。それでもしばらくすれば酔いだけではない赤みが増していくのが目に見えて分かり、葛城は「それで」とこれまでの仕返しとばかりに追撃をかける。
「俺は別に処女が好きってわけじゃないし、だからってそれが面倒とも思わないわけだ」
「あ、はい」
「惚れてて抱きたい相手が処女ならそりゃ大事にするし、そうじゃないなら前の相手を忘れさせるくらいのことはしたいなと」
「なんか先輩の赤裸々告白つらいんですけど!?」
「奇遇だな、さっきまでの俺の心境がそれだ」
少し酔いが覚めてきたのか、晴香の瞳が正気に戻る。が、突如襲ってきた羞恥心に負けたのだろう、手元にあった残り半分のビールを晴香は一気にあおった。
「酒に逃げたな」
「戦略的撤退です」
「まあいいや、ってことでな日吉」
酒に逃げられてもこの場では逃がすかと、テーブルの上に置かれた晴香の手を葛城は上から押さえ込む。
「お前の処女ごと、お前自身が欲しいんだけど俺にくれるか?」
真っ直ぐに見つめ合うことしばし。真っ赤な顔をこれ以上はないほど赤くした晴香の首が小さく縦に動いた。
「……いいです、よ」
「そりゃどうも」
