政略結婚から逃げたいのに旦那様から逃げられません
そのまま、男はケイトリンを犯し続けた。
「ああぁ……いい……はあん…アレックスさまぁ」
よがり次第にグズグズになるケイトリンとは裏腹に男は至って冷静なのか、時折私の方を見てほくそ笑む。
人の睦時の様子を見せつけられ、本当なら目を背けてやめてと言いたいのに、立ち込めるお香の香りと注ぎ込まれた男の唾液のせいでうまく頭が働かない。
ただ、涙を流して目の前の行為が早く終わるのを祈っていた。
そんな私の考えがわかったのか、逆に男はケイトリンとの行為をエスカレートさせて行き、今度は彼女を四つん這いにさせ後ろから腰を打ち付ける様子を横から見せつける。
「ああ……あひ……ひい……」
まるで中毒者のようにケイトリンは溺れていく。
男のものがケイトリンと繋がり出たり入ったりする。胸がゆさゆさと揺れ、勃ち上がった乳首を男がきつく指で引っ張ると、更にケイトリンは喉をさらけ出して喘ぐ。ポタポタと愛液を溢れされ、何度も男が彼女に精を吐き出す。溢れた彼女からのものと男のものが混ざり飛び散り、お香の香りと汗の匂い、そして二人の体液の匂いが混ざり合った空間に放置され、心の中でやめて、もう見せないでと叫んだ。
「ああああーー」
やがてケイトリンが絶頂を迎えて奇声を発してがくりとその場に崩折れると、男がずるりと彼女から自分のものを引き出し、気絶したケイトリンを向こうに転がした。
はだけたシャツとズボンを腿まで下ろし、今ケイトリンの体から抜いたものをこちらに向ける。
少し汗ばみ顔に張り付いた髪をかき上げ、妖艶な瞳でこちらを見る。
ぞくりとした。
でも感じたのは色気などではなく、妖気のようなもの。まるで悪魔のようだ。
「あ……」
私の目に浮かんだ恐怖を男は見えている筈だ。
「女も男も…私の体液を注がれるとやがて中毒のように欲しがる。高潔な者ほどな。このケイトリンだって、それはそれは大人しい深窓のご令嬢だった。それが今ではどうだ、この様だ。お前はどれくらいで私に落ちるかな」
顎を掴みぐいっと上向きにさせられた。
「この部屋も私が調合した香を焚き染めている。頭の奥が痺れているだろう?今はまだ心の内で葛藤があるが、そのうち身も心も私に夢中になるさ」
美しい香りと見かけで虫を捕らえる食虫植物のようだと思った。
「ど……どうして……こんな……」
痺れる頭で考え、必死で声を絞り出す。
「まだ自分の意思で語ろうとするのか……なかなか手強いな……どうしてこんなことをするか?そう言いたいのか?」
こくりと頷く。
「ただ面白いから……他に理由はない。何でも思いどおりになったら、どこまで出きるのだろうと……とことん試したくなるじゃないか。カメリヤでは国王を傀儡にして戦争まで起こしたのに、あっけなく大公どもとエリンバウアに持っていかれてしまった。やはり大勢を意のままに操るには限界がある。だから次はもっと少ない数で、じっくりと確実に取り込んでいくことにしたんだ。ついでに私を追い詰めた奴らに復讐できたら最高じゃないか」
カメリヤ?どうしてここでその国の名前が出るのか。
「ああ、自己紹介がまだだったかな。君のことを知っているからついね」
殆ど裸でお世辞にもお上品とは言えない格好なのに、彼は片手を胸に当てて優雅にお辞儀する。
「私はアレックス・バーレーン。今は何の身分もないお尋ね者ですが、かつてはカメリヤ国側室の弟で、王の側近も勤めておりました」
「カメリヤ?………お尋ね……者?」
この前までエリンバウアの敵国だったところ。前国王は大公たちの反対を押しきり戦争を起こし、どちらかの大公がそのせいで亡くなったと聞いた。確か、側室もいたとは聞いたが、その弟?
「戦争を……起こした国王とその関係者は……処罰されたって……」
終戦を告げる号外に書かれた内容を思い出す。
「ああ、あいつらね……姉も姉の夫である国王も父も大臣たちも、途中までは役にたってくれたけど、所詮大国に楯突いてそれをやり通す器ではなかったよ。あいつら途中でびびりまくってね」
その時のことを思いだし、腹立たしいのか彼の美しい顔が歪んだ。
「雲行きが怪しくなったからさっさと国を捨てることにしたんだ。危機一髪、危なかった。まさかあんなに早く終わってしまうとは……」
口惜しそうに爪を噛む。その仕草は思いどおりにいかないことに駄々を捏ねる子どものようだ。
彼はどうやってか人を動かし、思いどおりにしてきたのだろう。そしてそれを阻む者は全て悪なのだ。
「でもお陰でこうして楽しいこともあった。新しいおもちゃが手に入った」
おもちゃ?彼は傍らで意識を失うケイトリンを見る。
「ケイトリンは、私の身元を引き受けたモーシャスの娘だ。モーシャスはカメリヤに武器を売っていた。それが縁で会ったのだが、ケイトリンが私に夢中になってね……少し甘い言葉を囁けば簡単に落ちたよ。親子ともども……お陰で逃亡先でもこんな生活ができる」
それから彼がこちらを向く。それと同時に剥き出しのままの彼のものが、ケイトリンと交わった後より少し大きくなる。
「クラブでさっき騒ぎがあったみたいだ。どうやらエリンバウアの軍がやって来てクラブにいたモーシャスの部下が捕らえられたようだ。君の旦那もいたらしいが、君のことを救いだしに来たのかな?ケイトリンに君を連れてくるよう言っておいてよかったよ。幸いここの場所は一部の者しか知られていないし、モーシャスが何とかしてくれるだろう。何せエリンバウアのお偉いさんが味方についているからな」
ルイスレーン…せっかく助けに来てくれたのに……あの時扉を開けなければよかった。
「ああぁ……いい……はあん…アレックスさまぁ」
よがり次第にグズグズになるケイトリンとは裏腹に男は至って冷静なのか、時折私の方を見てほくそ笑む。
人の睦時の様子を見せつけられ、本当なら目を背けてやめてと言いたいのに、立ち込めるお香の香りと注ぎ込まれた男の唾液のせいでうまく頭が働かない。
ただ、涙を流して目の前の行為が早く終わるのを祈っていた。
そんな私の考えがわかったのか、逆に男はケイトリンとの行為をエスカレートさせて行き、今度は彼女を四つん這いにさせ後ろから腰を打ち付ける様子を横から見せつける。
「ああ……あひ……ひい……」
まるで中毒者のようにケイトリンは溺れていく。
男のものがケイトリンと繋がり出たり入ったりする。胸がゆさゆさと揺れ、勃ち上がった乳首を男がきつく指で引っ張ると、更にケイトリンは喉をさらけ出して喘ぐ。ポタポタと愛液を溢れされ、何度も男が彼女に精を吐き出す。溢れた彼女からのものと男のものが混ざり飛び散り、お香の香りと汗の匂い、そして二人の体液の匂いが混ざり合った空間に放置され、心の中でやめて、もう見せないでと叫んだ。
「ああああーー」
やがてケイトリンが絶頂を迎えて奇声を発してがくりとその場に崩折れると、男がずるりと彼女から自分のものを引き出し、気絶したケイトリンを向こうに転がした。
はだけたシャツとズボンを腿まで下ろし、今ケイトリンの体から抜いたものをこちらに向ける。
少し汗ばみ顔に張り付いた髪をかき上げ、妖艶な瞳でこちらを見る。
ぞくりとした。
でも感じたのは色気などではなく、妖気のようなもの。まるで悪魔のようだ。
「あ……」
私の目に浮かんだ恐怖を男は見えている筈だ。
「女も男も…私の体液を注がれるとやがて中毒のように欲しがる。高潔な者ほどな。このケイトリンだって、それはそれは大人しい深窓のご令嬢だった。それが今ではどうだ、この様だ。お前はどれくらいで私に落ちるかな」
顎を掴みぐいっと上向きにさせられた。
「この部屋も私が調合した香を焚き染めている。頭の奥が痺れているだろう?今はまだ心の内で葛藤があるが、そのうち身も心も私に夢中になるさ」
美しい香りと見かけで虫を捕らえる食虫植物のようだと思った。
「ど……どうして……こんな……」
痺れる頭で考え、必死で声を絞り出す。
「まだ自分の意思で語ろうとするのか……なかなか手強いな……どうしてこんなことをするか?そう言いたいのか?」
こくりと頷く。
「ただ面白いから……他に理由はない。何でも思いどおりになったら、どこまで出きるのだろうと……とことん試したくなるじゃないか。カメリヤでは国王を傀儡にして戦争まで起こしたのに、あっけなく大公どもとエリンバウアに持っていかれてしまった。やはり大勢を意のままに操るには限界がある。だから次はもっと少ない数で、じっくりと確実に取り込んでいくことにしたんだ。ついでに私を追い詰めた奴らに復讐できたら最高じゃないか」
カメリヤ?どうしてここでその国の名前が出るのか。
「ああ、自己紹介がまだだったかな。君のことを知っているからついね」
殆ど裸でお世辞にもお上品とは言えない格好なのに、彼は片手を胸に当てて優雅にお辞儀する。
「私はアレックス・バーレーン。今は何の身分もないお尋ね者ですが、かつてはカメリヤ国側室の弟で、王の側近も勤めておりました」
「カメリヤ?………お尋ね……者?」
この前までエリンバウアの敵国だったところ。前国王は大公たちの反対を押しきり戦争を起こし、どちらかの大公がそのせいで亡くなったと聞いた。確か、側室もいたとは聞いたが、その弟?
「戦争を……起こした国王とその関係者は……処罰されたって……」
終戦を告げる号外に書かれた内容を思い出す。
「ああ、あいつらね……姉も姉の夫である国王も父も大臣たちも、途中までは役にたってくれたけど、所詮大国に楯突いてそれをやり通す器ではなかったよ。あいつら途中でびびりまくってね」
その時のことを思いだし、腹立たしいのか彼の美しい顔が歪んだ。
「雲行きが怪しくなったからさっさと国を捨てることにしたんだ。危機一髪、危なかった。まさかあんなに早く終わってしまうとは……」
口惜しそうに爪を噛む。その仕草は思いどおりにいかないことに駄々を捏ねる子どものようだ。
彼はどうやってか人を動かし、思いどおりにしてきたのだろう。そしてそれを阻む者は全て悪なのだ。
「でもお陰でこうして楽しいこともあった。新しいおもちゃが手に入った」
おもちゃ?彼は傍らで意識を失うケイトリンを見る。
「ケイトリンは、私の身元を引き受けたモーシャスの娘だ。モーシャスはカメリヤに武器を売っていた。それが縁で会ったのだが、ケイトリンが私に夢中になってね……少し甘い言葉を囁けば簡単に落ちたよ。親子ともども……お陰で逃亡先でもこんな生活ができる」
それから彼がこちらを向く。それと同時に剥き出しのままの彼のものが、ケイトリンと交わった後より少し大きくなる。
「クラブでさっき騒ぎがあったみたいだ。どうやらエリンバウアの軍がやって来てクラブにいたモーシャスの部下が捕らえられたようだ。君の旦那もいたらしいが、君のことを救いだしに来たのかな?ケイトリンに君を連れてくるよう言っておいてよかったよ。幸いここの場所は一部の者しか知られていないし、モーシャスが何とかしてくれるだろう。何せエリンバウアのお偉いさんが味方についているからな」
ルイスレーン…せっかく助けに来てくれたのに……あの時扉を開けなければよかった。