キミの恋のはじまりは
文化祭以来、葉山さんとはこのアイス屋さんでたびたびお茶するようになった。
いつもはこの近くの保育園にかよっているこたくんのお迎えがてら集まっているのだけど……。
「今日、こたくん、いいんですか?」
「あぁ、今日は親が保育園行けるって」
「なんかこたくんいないと寂しいです」
「えー、俺じゃ不満?」
「そんなことはないですけど……」
「だって、こたくんは本物の天使ですけど、葉山さんは天使の着ぐるみ着た何かですからねぇ…」
「はは、真由ちゃん、言うじゃん」
え、じゃぁ、あの笑顔偽物?
目をぱちくりする私に気がついた葉山さんが「着ぐるみじゃないよ」とにっこり笑う。
「ほら、それですよ。怪しさしかない」
「そんなことないでしょー。これでけっこういけるんだよ」
「そう思ってるの、きっとご本人様だけですよ」
「なんか扱い雑じゃない?」
……やっぱり、このふたり波長が合うみたい。
いつもはこの近くの保育園にかよっているこたくんのお迎えがてら集まっているのだけど……。
「今日、こたくん、いいんですか?」
「あぁ、今日は親が保育園行けるって」
「なんかこたくんいないと寂しいです」
「えー、俺じゃ不満?」
「そんなことはないですけど……」
「だって、こたくんは本物の天使ですけど、葉山さんは天使の着ぐるみ着た何かですからねぇ…」
「はは、真由ちゃん、言うじゃん」
え、じゃぁ、あの笑顔偽物?
目をぱちくりする私に気がついた葉山さんが「着ぐるみじゃないよ」とにっこり笑う。
「ほら、それですよ。怪しさしかない」
「そんなことないでしょー。これでけっこういけるんだよ」
「そう思ってるの、きっとご本人様だけですよ」
「なんか扱い雑じゃない?」
……やっぱり、このふたり波長が合うみたい。