キミの恋のはじまりは
目を眇めて恨めしそうに私を見る泉。

手のひらに触れる柔いあたたかさが、甘酸っぱい気持ちを増長させる。



「……でも、全部、すき」



泉は今度は目を見開いて、言葉を失ったようにじぃっと私を見つめる。

私はその視線を幸せの中で受け止めて



「とぉーーーっっても好き!!」



ありったけの気持ちを込めて、その胸の中に飛び込んで顔をうずめた。


手を背中に回してきゅっと抱きしめて、泉の匂いを吸い込むと溶け合っていく心地よさ。

胸に触れた耳に届く泉の鼓動は波打つように早く鳴っていて、たまらなく愛しさが高まる。


髪に滑るあたたかさに上向けば、変わらない大切な人がいる。


私の前髪をさらった指が輪郭をなぞり、顎にやんわりと添えられる。

目を閉じれば、淡く優しいキスが落とされる。


ぬくもりを追いかけるようにそっと瞼を上げ視線を合わせると



「莉世、愛してる」



この世の輝きすべてを掻き集めたような屈託ない泉の笑顔。


私だけに向けられたそれに、今日も喜んで身を浸す。





これからも


いつまでも



この幸せをあなたと一緒に



この気持ちをあなただけに



大好きなあなたとずっと………




☆☆.。.:*・Happy-Valentine・*:. 。.☆☆




【キミの恋のはじまりは】
おわり

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