義母ですが、若返って15歳から人生やり直したらなぜか溺愛されてます<第一部>
「ひゃっ、私、ダンスは苦手でっ」
 15歳になる前にレッスンを受けただけで。22年踊っていませんっ!
 いえ、多少は踊りはしましたよ。エリエッタやリードルのレッスンに付き合って、少しは。
 でも、ダンスなんて……。
「基本のステップだけ繰り返せばいいよ。あとは俺がリードするし……と、それよりも、何故だい?」
 きゃーっと悲鳴があがる。
 私も心のなかでぎゃーと悲鳴をあげる。
 ダンスって、こう、こんなに密着するものだったかしらね?
 私の顔のすぐ横に殿下の顔が。いや、身長差があるため、すぐ横ではなく上ですが……。耳に直接響くような殿下の声が上から降って来た。
「何故とは?」
 会話をするためにわざと顔を近づけているのであればさっさと会話を終えてもうちょっと離れましょう。
「どうしてリアちゃんが一番なの?君、養女でしょ?辺境伯の実子であるエリエッタが一番じゃないの?」
 ん?
 ああ、まぁ確かに。
「そうですよね。そう思うのですが……エリエッタが……お義姉様が、私が一番だと主張して……」
「ふぅーん……リアちゃんが自分で私の方が上だって言ったわけじゃないんだ……エリエッタは何故そんなことを?母親の血の格の違いで?」
 はい?母親の格?
 はっ。まさか、義母の風格って言いました?私がエリエッタの義母だってバレて……。
 バレてないですよね?冷や汗が垂れる。
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