ずっとずっと君のそばに
『奇麗な夕日ね………』


『あぁ。奇麗だ』


『オレンジ………。』


『あぁ。奇麗なオレンジ色の夕日だな。
でも、奇麗なのは、真咲もだよ……』


『え……?』


『ホントのことだから。』


僕は、本当に真咲のことが大好き

ずっとずっと昔から………

真咲も、僕のこと好きに思ってくれてる

それだけで、凄く嬉しい



『私達、親同士が仲良くてそこからよく遊ぶようになったよね』



『そうだったな。真咲は、病弱で家に籠りがちで、一緒に遊んでやってくれって僕のお母さんから言われたのがきっかけだった』


『黒が初めて家に遊びに来てた日も寝込んでたなぁ』


『そうだったな。それでも僕は、側で真咲のこと見守ってた……』


『うん。おかげで私は、明日には、黒と外で思いっきり遊べたんだよ』


『いや、真咲が頑張ったから。

早く良くなりたいという意思があったから


その意思が強かったから……』



真咲と黒が過去のことを話している間、真咲と黒の距離距離がぐっと近づいた。

そう、黒は、感じていた……


『走ろうよ』


『走ろう』


『じゃ、あの貝殻のところまで』


『無理だけは、するなよ。真咲……』


『しないよ。こんなところで倒れたくは、ないからね』




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