冷酷御曹司の激情が溢れ、愛の証を宿す~エリート旦那様との甘くとろける政略結婚~
そんなことを思いながらバスルームでシャワーを浴びた私は着替えを済ます。用意されていたワンピースはサイズがぴったりだった。
着物が見当たらないけれど、充さんがすでにフロントに預けてくれたのかもしれない。クリーニングを済ませてから後日自宅に配送してくれると、昨夜教えてもらった。
ちょうど支度を終えたところで空腹を知らせるようにお腹が鳴った。
朝食と呼ぶには遅く、昼食と呼ぶには早い微妙な時間帯。とりあえずホテルを出て、カフェにでも寄ってなにか食べよう。
客室を出て、絨毯の敷き詰められた廊下を進む。最上階フロア専用のフロントに向かうと「おはようございます、奥様」と、男性スタッフに出迎えられた。
「社長より奥様が目を覚まされましたら、お食事をお持ちするよう言われております」
「食事?」
「はい。ルームサービスをお持ちしますのでお部屋でお待ちいただけますか」
カフェに寄るつもりでいたのだが用意してもらえるらしい。男性スタッフに促されて再び客室に戻った。