能ある彼女は敏腕社長に捕獲される
なんて…父は愚か、母にも理解を示さなかったな。

先ほど見た夢を振り返りながら、私は思った。

兄とは連絡をとりあったり、年に3回ほどは一緒に食事に行っているので仲は悪くないと思う。

母は当然のことながら連絡先を知らないし、父もその後はどうなったのかはわからない。

連絡がないと言うことは、まだ死んでないんだろうな。

仮に死んだとしてもだから何やねんって感じだけど。

…我ながら冷たいな、私。

かと言って、今さら家族みんなで仲良くしたいと言う気持ちはないし、関係を戻したいと言う気持ちもない。

それは兄にとっても同じことだろう。

ひと通りのことを思った私は息を吐くと、目を閉じた。

今日は休日だ、さすがに社長も休みの日くらいは大人しくしているだろう。
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