ダブルブルー
「そう?オレって、どんなイメージ?」


「…あ、えと。ユーモアがあって、ひとに気遣いが半端なくて、お芝居が上手すぎて、ふわふわしてて」


「ふわふわ、か。よく言われる」


ふふふ。


笑い声もふわふわしている。


「この2日間の間に、映画をたくさん観たんです。あの、久保田さんが出てる」


「ほんとに?嬉しいなぁ」


「ずっと、小説の方が好きで。自分の好きなときに好きなように読めて、時間の拘束がないし。自分の想像してたのと違うと嫌だなって」


話し出した私を、見つめる久保田さん。



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