ダブルブルー
「でも、2時間の拘束なんて気にならなかったです!こんなにふわふわしてるのに、超絶恐いヤクザとかパワハラ上司とかDV夫とか、モラハラ彼氏とか凄かったです!ストーリーに引き込まれました」


「…おー、最低男のヤツばっかり観たんだねぇ」


興奮気味にまくし立てる私に、苦笑している。


「でもさ、蒼ちゃんそれって、さ」


フェアじゃないよね?


またも首を少し傾げる、久保田さんに、私も首を傾げて聞き返した。


「…フェア…?」


「そ。オレは蒼ちゃんに少なからず知ってもらってるけど、蒼ちゃんのことオレ知らないから」


だから、さ


「連絡先、教えて?」









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