傷だらけの黒猫総長




「あぁ、そうだ。よほど大切な女だったらしいなぁ? おっと、下手なマネはするなよ。このかわい子ちゃんがどうなってもいいのか?」


「うっ……」


「ちょっと! そのちゃんに何すんのよ!」




首に回された腕に力が入って息苦しくなる。

腕を剥がそうとしてもわたしの力じゃビクともしなくて、瞳に涙が滲んだ。


最初に殴られた頬だって、まだジンジンと痛みが残り続けている。

加減のない暴力が、こんなに怖いものだったなんて……。




「まずは何をしてやろうか? 全員でフクロにするのもいいが、クールな1年総長サマが顔色を変える、この女を痛めつけるのもいいなぁ?」


「ほんっと性根が腐ったクズ共ね……!」


「苑香にそれ以上何かしてみろ。今度はその程度の傷じゃ済まさないぞ」



< 194 / 283 >

この作品をシェア

pagetop