傷だらけの黒猫総長
「あぁ、そうだ。よほど大切な女だったらしいなぁ? おっと、下手なマネはするなよ。このかわい子ちゃんがどうなってもいいのか?」
「うっ……」
「ちょっと! そのちゃんに何すんのよ!」
首に回された腕に力が入って息苦しくなる。
腕を剥がそうとしてもわたしの力じゃビクともしなくて、瞳に涙が滲んだ。
最初に殴られた頬だって、まだジンジンと痛みが残り続けている。
加減のない暴力が、こんなに怖いものだったなんて……。
「まずは何をしてやろうか? 全員でフクロにするのもいいが、クールな1年総長サマが顔色を変える、この女を痛めつけるのもいいなぁ?」
「ほんっと性根が腐ったクズ共ね……!」
「苑香にそれ以上何かしてみろ。今度はその程度の傷じゃ済まさないぞ」