課長に恋してます!
「私の意志は無視されるの?」
「それぐらい強引にしないとお前は俺と結婚しないだろ?」
頭が痛くなってきた。
石上は強引な奴だった。
「今週末は空けておけよ。実家に連れて行くから」
「実家って、ちょっと待ってよ」
「それから、結婚式場も見ないとな。やっぱり結婚式はジューンブライドがいいよな。そう考えると、もう急がないとな」
結婚式場だなんて、石上はそこまで考えていたの?
「新居も探さないとな。タワマンか戸建てがいいな」
「……やめて」
酷い。私の意志を無視して、どんどん話を進めて。
ポタポタとテーブルの上に涙が落ちた。
「私、石上と結婚なんて考えてないから!」
気づいたら、それだけ言って定食屋を出ていた。
午後は石上と一言も口をきかなった。石上も不機嫌になっていて、何かあると間宮伝いに言って来た。
間宮が今度はケンカですか? と飽きれたように私と石上に言った。
「ケンカじゃない。意見の相違だ」
石上が言った。
頭に来た。
「何が意見の相違よ! 全然私の意志を聞いてくれないじゃない!」
言い返すと、石上が隣の席に座ったまま私を睨む。
「何よ」
「……別に」
私たちの会話を聞いて、間宮が盛大なため息をつく。
「相変わらずですね、一瀬先輩と石上主任は」
近くにいた社員も間宮に同意するように苦笑を浮かべた。
「おい! みんな大変だ!」
オフィスに駆け込んで来た男性社員が大声で言った。
「香港オフィスが今、爆破テロに襲われた。上村課長も巻き込まれたらしい」
えっ……!
「それぐらい強引にしないとお前は俺と結婚しないだろ?」
頭が痛くなってきた。
石上は強引な奴だった。
「今週末は空けておけよ。実家に連れて行くから」
「実家って、ちょっと待ってよ」
「それから、結婚式場も見ないとな。やっぱり結婚式はジューンブライドがいいよな。そう考えると、もう急がないとな」
結婚式場だなんて、石上はそこまで考えていたの?
「新居も探さないとな。タワマンか戸建てがいいな」
「……やめて」
酷い。私の意志を無視して、どんどん話を進めて。
ポタポタとテーブルの上に涙が落ちた。
「私、石上と結婚なんて考えてないから!」
気づいたら、それだけ言って定食屋を出ていた。
午後は石上と一言も口をきかなった。石上も不機嫌になっていて、何かあると間宮伝いに言って来た。
間宮が今度はケンカですか? と飽きれたように私と石上に言った。
「ケンカじゃない。意見の相違だ」
石上が言った。
頭に来た。
「何が意見の相違よ! 全然私の意志を聞いてくれないじゃない!」
言い返すと、石上が隣の席に座ったまま私を睨む。
「何よ」
「……別に」
私たちの会話を聞いて、間宮が盛大なため息をつく。
「相変わらずですね、一瀬先輩と石上主任は」
近くにいた社員も間宮に同意するように苦笑を浮かべた。
「おい! みんな大変だ!」
オフィスに駆け込んで来た男性社員が大声で言った。
「香港オフィスが今、爆破テロに襲われた。上村課長も巻き込まれたらしい」
えっ……!


