課長に恋してます!
「なんで石上がいるの?」

 立ち上がって石上を見た。石上はスーツ姿だ。

「それはこっちのセリフだ。課長の所か?」
「うん。でも、留守みたい」
「え!いないのかよ」
「石上もアポ取なしで来たの?」
「ああ。日本に帰る前に挨拶でもして行こうかと思って」
「どうする?」
「どうするって……」

 石上と目を合わせた。
 同時にため息が出た。

「とりあえず、メシ行くか。一瀬つき合え」
「やだ」
「速攻で断んな。少しは考えるふりぐらいしろ」
「だって石上といきなりご飯に行ってろくな事がない」
「この間の事言ってんのか?」
「いきなりお高いフレンチなんて連れてかれてびっくりしたんだから」
「課長の行きつけに行こうと思ったんだけどな」
「課長の行きつけ?」
「近所にほぼ毎日通ってる粥屋があるんだってさ」

 行きたい!課長がどういう所に通ってるか見てみたい。

「どこ?」
「ついて来るか?」
「いじめない?」
「お前、俺の事そういう目でしか見れないのかよ」

 石上が呆れたように苦笑した。
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