課長に恋してます!
 お酒が弱い事も飲み会に行って知った。
 弱いのに、気を遣って弱い人の分も引き受けて飲んでるのも見かけた。

 酔いつぶれた子の介抱も率先してしてた。
 意外と一瀬君が面倒見がいい事を知った。

 一瀬君と時々一緒にお弁当も食べて、おかずを交換した。
 僕の作ったきんぴらごぼうを幸せそうに食べてくれた。
 作りがいがあった。
 一瀬君に食べてもらう事を頭に置いて、弁当を作るようになった。

 長野から東京に来て四年。
 気づけば一瀬君の存在が大きくなっていた。
 一瀬君に気持ちを打ち明けられる前から惹かれていたのかもしれない。
 
 香港に行って寂しかったのは、一瀬君に会えない事だった。
 その事に気づけたのは一瀬君が香港まで看病に来てくれたからだ。
 一瀬君が帰った後、一瀬君の事をよく考えるようになった。
 それが恋愛感情だったと気づいたのは、ホワイトデーに一瀬君に会ってからだ。

 忘れていた胸が締め付けられるような感情も、苦しさも、切なさも、会いたいと思う強い気持ちも全部、一瀬君が思い出させてくれた。

 49才。まだ恋はできるんだ。
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