課長に恋してます!
「お茶でも飲もおうか?」
 課長がそう言ってくれた。

 出発ロビーの一つ上の階にエスカレーターで移動した。
 4階は江戸の町を思わせる商店が並び、時代劇のセットの中を歩いてるみたいだった。

 エスカレーターの近くのカフェに入り、課長とカウンター席に並んで座った。課長はブレンドコーヒーで、私はミルクティーを飲んだ。

 課長に会う前は、沢山伝えたい事があったのに、いざ目の前にすると何も言葉が出て来ない。
 課長が隣にいてくれる事に安心してしまう。
 何も話さなくてもいい。こうして隣で気配を感じられるなら。
 課長の輪郭の綺麗な横顔を見ていると、目が合った。

「びっくりしたよ。どうしたの?」

 コーヒーカップを置くと、課長が言った。
 優しい、柔らかい声だった。
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