課長に恋してます!
行きつけの新橋の居酒屋に一瀬と二人で来た。
間宮も後で合流するらしい。
カウンター席に並んで座って、ビールで乾杯した。
そして、一瀬がすまなそうに婚約指輪が入ったケースを俺の前に置く。
「お前、いきなりだな」
飲みに誘われたのは婚約指輪の件だと思っていたが、思った通りの事をされると落ち込む。
「間宮が来ない内の方がいいと思って」
「なるほど。気遣いの現れってやつか。確かに返却は受付けました」
ケースを受け取ってすぐにカバンにしまった。
給料の三か月分を注いだ婚約指輪だ。無くしたら洒落にならない。
「ごめんね」
「謝るなよ。無理だってわかってて渡したんだから、返ってくる事は最初からわかってたよ」
強がりを口にして、焼き鳥を食べた。
食べてれば余計な事を口にしないで済む。
一瀬は聞きもしないのに、香港で別れた後の話を始めた。
羽田で一晩課長を待って会えたそうだ。それで、課長に気持ちをぶつけて、課長にも好きだって言ってもらえたらしい。
嬉しそうに話す一瀬に良かったなと思いつつも、失恋したばかりの胸は痛む。
きっとこの胸の痛みも時間が経てば癒えると思うが、今は苦しい。
だが、好きな女が幸せになるのは嬉しい。
「本当に石上ありかどう。課長と会えたのは石上のおかげだよ。私の無理を聞いてくれてありがとう」
幸せそうな笑顔を浮かべる一瀬を見て、そんな嬉しそうな顔を向けられたのも初めてだと気づく。
なんだか切ないな、俺。
間宮も後で合流するらしい。
カウンター席に並んで座って、ビールで乾杯した。
そして、一瀬がすまなそうに婚約指輪が入ったケースを俺の前に置く。
「お前、いきなりだな」
飲みに誘われたのは婚約指輪の件だと思っていたが、思った通りの事をされると落ち込む。
「間宮が来ない内の方がいいと思って」
「なるほど。気遣いの現れってやつか。確かに返却は受付けました」
ケースを受け取ってすぐにカバンにしまった。
給料の三か月分を注いだ婚約指輪だ。無くしたら洒落にならない。
「ごめんね」
「謝るなよ。無理だってわかってて渡したんだから、返ってくる事は最初からわかってたよ」
強がりを口にして、焼き鳥を食べた。
食べてれば余計な事を口にしないで済む。
一瀬は聞きもしないのに、香港で別れた後の話を始めた。
羽田で一晩課長を待って会えたそうだ。それで、課長に気持ちをぶつけて、課長にも好きだって言ってもらえたらしい。
嬉しそうに話す一瀬に良かったなと思いつつも、失恋したばかりの胸は痛む。
きっとこの胸の痛みも時間が経てば癒えると思うが、今は苦しい。
だが、好きな女が幸せになるのは嬉しい。
「本当に石上ありかどう。課長と会えたのは石上のおかげだよ。私の無理を聞いてくれてありがとう」
幸せそうな笑顔を浮かべる一瀬を見て、そんな嬉しそうな顔を向けられたのも初めてだと気づく。
なんだか切ないな、俺。