課長に恋してます!
「用心するんだな。少なくとも会社の人間がいる時には個人的な話するなよ」

 一瀬が驚いたように目を見開いた。

「会っていいのかな?」
「当たり前だろ。好き同士なんだから」

 一瀬がため息をついた。

「好きだって言ってもらったけど、つき合うとかって言われた訳じゃないし」
「一瀬に会いに帰って来るって言われたんだろ?」
「うん」
「それってつき合うって事だろ」
「そうなのかな」
「バカか。好きって言われたんだから自信持てよ。それで、課長と温泉でも行ってイチャイチャして来い」
「イチャイチャなんてしないよ」
「何言ってんだよ。これからいやらしい事いっぱいしまくるくせに」

 一瀬が赤くなった。

「そ、そんな、いやらしい事なんて……」
「課長も男だぞ。子どもいるんだぞ。いっぱいそういう事してきてるだろ」
「もう、やめてよ」

 一瀬が恥ずかしそうに俯いた。

「お前、もしかしてその年で処女か?」
「石上のバカ!」

 思いっきり怒鳴られた。
 図星だったようだ。

 ますます課長がムカつく。
 くそ、一瀬の初めての男になるのか……。
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