課長に恋してます!
少しの沈黙の後、課長が「実はね」と静かに切り出した。
「僕も一瀬君の家を訪ねたんだよ。3月の、羽田で会った日に」
「え」
初めて聞く話だった。
「日本を発つ前に会いたかったんだ。石上君からプロポーズしたって聞いて、目の前が真っ暗になるくらいショックだったんだよ。もう引き返せないぐらい好きになっていたんだ。気づくのが遅かったけど」
熱を帯びた課長の目が私を見つめた。
「ちゃんと好きだからもう不安にならなくていい」
「本当に?」
「うん。かなり好きだよ」
「嘘みたい」
「嘘じゃないから」
課長の腕が伸びて、優しく私の肩を抱き寄せる。その時、課長の左手が視線に入った。
「……指輪がない」
いつも課長の薬指にはまっていた結婚指輪がなかった。
「結婚指輪、外したんですか?」
「ああ、これね」
課長が左手を見た。
「好きな人が出来たから、外した」
課長が照れ臭そうに笑う。
「いいんですか?」
「いいに決まってるじゃないか。美月が好きなんだ」
初めて恋人みたいに呼んでくれた。
「もう指輪は出来ないよ」
「課長と知り合って四年になりますけど、初めて指輪のない薬指見ました。本当にいいんですか?」
「いいよ」
目が合うと、課長の顔が近づいて、そっと柔らかな唇が重なる。
課長からキスしてくれるなんて、夢を見ているみたい。
「僕も一瀬君の家を訪ねたんだよ。3月の、羽田で会った日に」
「え」
初めて聞く話だった。
「日本を発つ前に会いたかったんだ。石上君からプロポーズしたって聞いて、目の前が真っ暗になるくらいショックだったんだよ。もう引き返せないぐらい好きになっていたんだ。気づくのが遅かったけど」
熱を帯びた課長の目が私を見つめた。
「ちゃんと好きだからもう不安にならなくていい」
「本当に?」
「うん。かなり好きだよ」
「嘘みたい」
「嘘じゃないから」
課長の腕が伸びて、優しく私の肩を抱き寄せる。その時、課長の左手が視線に入った。
「……指輪がない」
いつも課長の薬指にはまっていた結婚指輪がなかった。
「結婚指輪、外したんですか?」
「ああ、これね」
課長が左手を見た。
「好きな人が出来たから、外した」
課長が照れ臭そうに笑う。
「いいんですか?」
「いいに決まってるじゃないか。美月が好きなんだ」
初めて恋人みたいに呼んでくれた。
「もう指輪は出来ないよ」
「課長と知り合って四年になりますけど、初めて指輪のない薬指見ました。本当にいいんですか?」
「いいよ」
目が合うと、課長の顔が近づいて、そっと柔らかな唇が重なる。
課長からキスしてくれるなんて、夢を見ているみたい。