課長に恋してます!
「わかってないな、美月は。僕がかなり好きな事」
唇が離れると、課長は私の顔を覗き込み、愛しそうに鼻先をきゅっと摘んだ。
「だって、何度もふられましたから」
鼻を摘まれたせいで不格好な鼻声になる。そんな私を見て課長が優しい笑みを浮かべる。
私を見つめる瞳は大好きだって言っているようだった。
「諦めないでくれてありがとう」
その言葉に一気に目頭が熱くなって、涙がじんわりと滲んだ。
まさか課長からそんな風に言われる日が来るとは思わなかった。
「泣かせないで下さい。そんな嬉しい事言われたら、涙が……」
小さく鼻をすすると、課長が親指でそっと涙を拭ってくれる。
「課長、あのメール気にしてるんじゃないかと、本当は心配で。それでやっぱりなかった事にして欲しいって言われたらどうしようって、思ってたんです」
「あのメール?」
「……早川課長の心中未遂の件で出た注意メールです」
「あのバカバカしいメールか」
課長が呆れたように小さく息をついた。
「課長、早川課長と親しいって聞いたから、気にしてると思って」
「僕は早川とは違うよ。一緒になれない人の気持ちには応えない。僕たちは不倫じゃないだろ?」
「……でも、課長は結婚してます。年だって15才以上離れてるし」
私の言葉に、課長はふっと笑みを消し、真剣な表情を浮かべた。
「正確には『結婚してた』だよ。妻と死別した時点で僕の結婚生活は終わっているんだから。終わっている事を認めるのに時間がかかったけどね。結婚指輪は妻への未練だったんだよ。その事にやっと気づいたんだ」
課長が、揺るぎない眼差しを私に向ける。
「年だって15才以上離れてても関係ない。会社にどうこう言われる筋合いないね。それに僕は出世に興味はない。査定にどう響こうが知ったこっちゃない」
思いがけない言葉に息を呑んだ。
呆然とする私と目が合うと課長が悪戯っぽく笑い、それから、熱を孕んだ瞳で私を射抜いた。
「美月、君が全てなんだよ」
唇が離れると、課長は私の顔を覗き込み、愛しそうに鼻先をきゅっと摘んだ。
「だって、何度もふられましたから」
鼻を摘まれたせいで不格好な鼻声になる。そんな私を見て課長が優しい笑みを浮かべる。
私を見つめる瞳は大好きだって言っているようだった。
「諦めないでくれてありがとう」
その言葉に一気に目頭が熱くなって、涙がじんわりと滲んだ。
まさか課長からそんな風に言われる日が来るとは思わなかった。
「泣かせないで下さい。そんな嬉しい事言われたら、涙が……」
小さく鼻をすすると、課長が親指でそっと涙を拭ってくれる。
「課長、あのメール気にしてるんじゃないかと、本当は心配で。それでやっぱりなかった事にして欲しいって言われたらどうしようって、思ってたんです」
「あのメール?」
「……早川課長の心中未遂の件で出た注意メールです」
「あのバカバカしいメールか」
課長が呆れたように小さく息をついた。
「課長、早川課長と親しいって聞いたから、気にしてると思って」
「僕は早川とは違うよ。一緒になれない人の気持ちには応えない。僕たちは不倫じゃないだろ?」
「……でも、課長は結婚してます。年だって15才以上離れてるし」
私の言葉に、課長はふっと笑みを消し、真剣な表情を浮かべた。
「正確には『結婚してた』だよ。妻と死別した時点で僕の結婚生活は終わっているんだから。終わっている事を認めるのに時間がかかったけどね。結婚指輪は妻への未練だったんだよ。その事にやっと気づいたんだ」
課長が、揺るぎない眼差しを私に向ける。
「年だって15才以上離れてても関係ない。会社にどうこう言われる筋合いないね。それに僕は出世に興味はない。査定にどう響こうが知ったこっちゃない」
思いがけない言葉に息を呑んだ。
呆然とする私と目が合うと課長が悪戯っぽく笑い、それから、熱を孕んだ瞳で私を射抜いた。
「美月、君が全てなんだよ」