秘書の溺愛 〜 俺の全てを賭けてあなたを守ります 〜
ひと足先にオフィスに戻った俺は、桜からの連絡を待っていた。
ちょうどランチの時間になり、秘書室長が声を掛けてくれる。
「服部、メシ行くか?」
「あ・・社長からの連絡を待っていまして」
「そうか。じゃあ弁当頼んでくるから、一緒に食べるか?」
「はい。ありがとうございます」
室長は前社長の秘書で、俺が正式に前社長に着くようになったタイミングで秘書室長になった人だ。
あらゆる情報に精通していて、特にこの会社の歴史に誰よりも詳しい。
「服部、届いたぞ。隣の会議室で食おう」
「はい」
室長と世間話をしながら弁当を食べていると、おもむろに、室長が話題を切り替えた。
「服部、社長は大丈夫そうか?」
「えっ」
「前社長も、何度か今回のようなことに直面して、結構辛そうな時期があったんだよ。
服部が秘書に着く頃には、もう社長業もベテランの域だったから、何があっても動じない感じだっただろう?
ただ、桜さんが社長に就任したのをきっかけに、また良からぬことを考えるやつが現れたってことなんだろうな」
そう・・だったんだ。
確かに前社長は、いつも気持ちに余裕があって、深刻な状況に陥ったところをみたことが無かった。
そんな俺に・・修羅場を乗り越えたことのない俺に、桜を守り切ることができるのだろうか・・。
ちょうどランチの時間になり、秘書室長が声を掛けてくれる。
「服部、メシ行くか?」
「あ・・社長からの連絡を待っていまして」
「そうか。じゃあ弁当頼んでくるから、一緒に食べるか?」
「はい。ありがとうございます」
室長は前社長の秘書で、俺が正式に前社長に着くようになったタイミングで秘書室長になった人だ。
あらゆる情報に精通していて、特にこの会社の歴史に誰よりも詳しい。
「服部、届いたぞ。隣の会議室で食おう」
「はい」
室長と世間話をしながら弁当を食べていると、おもむろに、室長が話題を切り替えた。
「服部、社長は大丈夫そうか?」
「えっ」
「前社長も、何度か今回のようなことに直面して、結構辛そうな時期があったんだよ。
服部が秘書に着く頃には、もう社長業もベテランの域だったから、何があっても動じない感じだっただろう?
ただ、桜さんが社長に就任したのをきっかけに、また良からぬことを考えるやつが現れたってことなんだろうな」
そう・・だったんだ。
確かに前社長は、いつも気持ちに余裕があって、深刻な状況に陥ったところをみたことが無かった。
そんな俺に・・修羅場を乗り越えたことのない俺に、桜を守り切ることができるのだろうか・・。