月夜に微笑む君の面影
第1章 五人の招待客
『この度貴殿を我が館へ招待いたします』
『透き通るような青い海、美しく緑あふれる庭園、とても静かで美しい我が館に、貴殿も心より寛ぎ、満足なさることでしょう』
『私共の出来る限りのもてなしをさせていただきます』
『なぜこの様な招待状が届いたのが不振に思われていることでしょう』
『しかし我らにとって、貴殿を招待することは必然であり、深い喜びでもあるのです』
『貴殿の御越しを心よりお待ち申し上げております』『つきましては、8月20日ラッティル街コミュ広場の噴水の前にて、早朝5時半に使いの者を迎えに参らせます』
『では、貴殿にお会いできる日を心待ちにしております』
『出来ることでしたら、長期滞在を………』
『君影邸当主』
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