激情を抑えない俺様御曹司に、最愛を注がれ身ごもりました
「どうだ、気に入ったか」
黙って部屋の中の見回す私に、香椎さんが声をかけてくる。
「はい。すごいお部屋で、ちょっと戸惑ってます」
「そうか。それは褒め言葉だな」
香椎さんはガラス窓を開け放ち、バルコニーへと出ていく。熱い空気が室内に押し寄せるように入ってきた。
そのあとについてバルコニーに出てみると、十八階からの眺望に改めて驚かされた。
周囲に高い建物もあるけれど、このマンションもその中のひとつ。周辺の景色を見下ろす形だ。
マンションのバルコニーとしてはきっと広い作りなのだと思う。
眺望を楽しめるように手すりの部分はガラスで覆われているから、椅子にかけても遠くまでの景色が見渡せる。
暗くなって夜景を見ながらこのバルコニーでお酒でも飲めたら最高の贅沢だ。
「他の部屋も案内しよう」
そんな妄想で勝手にワクワクしている私に、香椎さんは再び声をかけリビングへと戻っていく。
あとを追いかけリビングへと入り、香椎さんが向かったのは玄関からリビングに続く廊下の途中にあった扉の前だった。
「ここは……?」
「君の部屋だ」