激情を抑えない俺様御曹司に、最愛を注がれ身ごもりました
開かれた扉の先はリビングとは雰囲気の違うナチュラルテイストな空間。
作業ができそうなデスクに、寛げそうなソファ。チェストなども含めた家具は木製のもので、ソファの下に敷かれた丸いラグは緑色の毛足の長いものだ。
「私の部屋まで用意してもらったんですか?」
「帰宅後も仕事をするときがあると聞いていたからな。作業できる空間は必要だろう」
「ありがとうございます。すごく好きな雰囲気」
「それは良かった」
フッと笑みを浮かべた香椎さんを目に、この間の食事の日の出来事を思い出す。
そう言えば、好きなものをいろいろ訊かれた中で、好きな色を質問された。
緑が好き。山で育ったせいかアースカラーが落ち着くなんて何気なく話したけれど、もしかしてそれを覚えていてくれてこの部屋をコーディネートしてくれたとか……?
「となりが俺の書斎として使うことになっている」
「そうなんですね」
「あとはこっちだ」
私の部屋から出て、香椎さんはリビングダイニングへと向かって戻る。
リビングを入って左手奥にあるドアに近づき、ノブに手をかけ引き開けた。
「ここが寝室だ」
「え、寝室……?」