激情を抑えない俺様御曹司に、最愛を注がれ身ごもりました
長野のショッピングモール内のネイルサロンで働いていた彼女が、東京に出てきて開業していたことにも驚いたけれど、トラブルを抱えて相談にきたのがうちの事務所だったことには、さすがに運命という言葉を信じざるを得なかった。
しかし、彼女は依頼を悩み、保留にしてその日は事務所をあとにした。
普段なら、弁護相談にきただけの依頼人を気にして動くことなど一切しない。そんな暇もない。
だけど、彼女のことが気になって、相談内容から口コミサイトを自ら検索し、問題の書き込みを探して監視を続けた。
そんなことをしたところで、彼女からの依頼がなければ無駄な行動となるのに、俺はそれにすら気づいていなかった。
そんな矢先に縁談の席に出向くこととなり、その先で身代わりとして席に現れたのは京香だった。
さすがに偶然もこれだけ重なると、彼女との縁は繋がっているとしか思えなかった。
縁談に身代わりできたという彼女の後ろめたさをいいように利用して、俺は彼女に偽装婚約者の関係を迫った。
親族からの頼みで駆り出された彼女には、迷惑をかけられないという意識が働いたのだろう。
俺からの要求を渋々のみ、今日の関係に至っている。