激情を抑えない俺様御曹司に、最愛を注がれ身ごもりました


 帰宅後、一緒にお茶を飲み、その後は互いに自分の時間を持った。

 シャワー後、自室にこもって裁判所に提出する書類を作成していたとき、部屋のドアがコンコンと二回ノックされた。

 手を止めドアを振り返る。

 向こうからドアを開ける気配がなかったため、席を立ちドアを開けにいった。


「ごめんなさい、お仕事中でしたか」


 部屋の前に立っていた京香は、さっきまでとは打って変わって、入浴後のプライベートな姿だった。

 ヘアメイクもオフで、下ろした髪には黒いターバンを巻いている。

 そして、今日買ってきたナイトウェアを身につけていた。


「いや、大丈夫だ。どうした」

「あ、えっと……これ、ありがとうございました」


 どうやらナイトウェアのお礼をわざわざ言いに来てくれたらしい。そういう律義なところにも好感度が増す。


「どう、ですかね?」


 そして、こんな風に感想を聞きにくるのも愛嬌があって可愛らしい。

 思わず抱き寄せたくなったものの、自分を〝落ち着け〟と制御する。

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