激情を抑えない俺様御曹司に、最愛を注がれ身ごもりました


 京香とお揃いで購入してきたナイトウェアに着替え、自室をあとにする。

 寝室のドアを開くと、京香がベッドの縁にちょこんと腰掛けていた。

 入ってきた俺を見るなり、勢いよく立ち上がる。


「に、似合ってます!」


 飛び出してきたような言葉に、思わず吹き出しそうになる。

 いきなり何を言うかと思えば、力強く褒めてもらった。


「やっぱり、脚が長いとなんでも似合いますよね! スタイルがいいと」


 やたら褒め称えてくれるのは、初めて寝室を共にするこの状況に耐え切れず、誤魔化そうとしているのだろう。

 動揺している様子は、彼女には申し訳ないが可愛らしく目に映る。


「ありがとう」

 そう返し「座って」と突っ立っている京香をベッドに座らせた。


「バキバキだという肩をみてやろう」

「え? 肩ですか」

「背中を向けて」

 彼女の背後に座り、肩に手をかける。

「あっ、痛っ……」

「悪い。強かったか」

「いえ、そんなことはないんですけど、たぶん凝っているからだと」


 確かに肩の筋肉が張っていて固い。本人の自覚通り肩こりは結構深刻だ。

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