激情を抑えない俺様御曹司に、最愛を注がれ身ごもりました


「着いたぞ」


 悶々としているうち、車は滑らかに停車する。

 車の斜め前には、ホテルスタッフの制服と思われるものに身を包んだ男性が丁寧に頭を下げている。

 エンジンを停止した透哉さんは先に車を降りていき、すぐに私を降車させた。


「ここ、ですか?」


 到着したのは、日比谷公園すぐ近くのラグジュアリーホテル。

 驚いているうちに透哉さんの手が腰に回ってきてエスコートされる。

 向かった先は一階エレベーターホールから二十五階にあるレストランだった。

 ドレスコードがあることが納得のレストランを前に、自分の姿を見下ろす。

 透哉さんが選んでくれたブラックのワンピースは、オフショル風デザインの上品な切り替えワンピース。デコルテ部分は肌見せが叶い、ウエスト位置ですっきりと切り替えがされ、スカート部分は繊細なチュールレースを被せた特別感のあるデザインだ。

 この姿になって、やっとスーツがきまっている透哉さんと並んでも許される気がする。

 今日はブラックのスーツを、ストライプシャツとブルーのタイを合わせて完璧に着こなしている。

 いつも決まって上質なスーツを着ているのはもちろん、その着こなしがオシャレだ。

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