激情を抑えない俺様御曹司に、最愛を注がれ身ごもりました


 え……? どういう、こと……?


「本物の、婚約者に」


 はっきりと耳に届いた声なのに、その意味を頭の中で処理できない。


「京香、ずっと好きだった」


 時が止まってしまったように瞬きを忘れている私の前に、透哉さんは小さな箱をテーブルの上に差し出す。

 固まったままの私を見かねるようにして、透哉さんがその箱を開けていく。

 一流ブランドのロゴの入る美しいブルーの箱の中からは、黒いベロア調のリングケースが現れた。


「これ……」


 透哉さんがケースの上部を開く。中にはきらりとダイヤモンドが輝くエタニティリングが入っていた。


「手を出して」


 言われるままに左手を出し、透哉さんが私の手を取る。

 薬指にはめられていくリングを目に、ドッドッと鼓動の高鳴りが主張していくのを聞いていた。

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