激情を抑えない俺様御曹司に、最愛を注がれ身ごもりました


 見てしまった光景に、頭の中は混乱を極める。

 透哉さんと潤子伯母さん、それに実乃梨が会っているなんてどういうことなのだろう。

 それを考えてすぐにピンときたのは、あの始まりのお見合い。

 私が身代わりで行くことになったけれど、本来なら実乃梨があの席に行っていたのだ。

 結局、実乃梨がお見合いを拒否し、私が代わりにあの席に座った。

 そして透哉さんの方も、伯父さんの顔を立てるためにお見合いの席に来たものの、縁談は進めないつもりだったと言っていた。

 それなのに、今になってあの三人が会っているのは一体どういうことなのだろう。

 気になり始めたらもうスルーすることなんてできず、三人が入っていったホテルのエントランスを入っていく。

 絶対に見つかってはいけない緊張感の中、物陰に身をひそめながら行方を探す。

 三人が一階にあるカフェに入っていくのが見え、なんとか近くで様子が窺えないものかと後に続いた。

 幸い、客席が高い仕切りでしっかりと区切られていて、上手いこと三人が掛けた裏側の席に着くことができた。

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