激情を抑えない俺様御曹司に、最愛を注がれ身ごもりました


「健診は特に問題なくで、順調でした。今日は、指しゃぶりしてる姿が見られたんですよ」

「え? 指しゃぶり? そんなことがわかるのか」

「はい。私も初めてみました。あとで、エコー写真見せますね」


 そんな会話を交わしながら、近づいたドアの前で透哉さんが足を止める。

 透哉さんが私を連れていった部屋のドア前には【弁護士 香椎透哉】と透哉さんの名前が入っていた。


「自宅でも良かったんだが、いち早く京香に報告できたらと思って来てもらった」


 妊娠健診が始まる前に透哉さんからメッセージが入ってきた。

 健診を終えたら、事務所の方に顔を出せるか?と。

 誹謗中傷記事の投稿者が判明したという文字を目にして、心臓が緊張の音を立てて高鳴った。

 ドアを開けると、黒い応接セットと壁際に設置された高く幅もある大きな本棚に視線が奪われた。難しい本が大量に収納されている。

 透哉さんは私に「座って」と応接ソファへと着席を促した。

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