激情を抑えない俺様御曹司に、最愛を注がれ身ごもりました
受付をパスして、透哉さん直々に事務所の奥へと私を案内していく。
すれ違う事務職員やパラリーガルと思わしき人々が丁寧に透哉さんに頭を下げていくのを目にしながら、その態度や眼差しが彼を尊敬して止まないのをひしひしと伝わってくる。
普段、こうして事務所での彼の姿を目にすることはないけれど、改めてすごい人なんだと目の前の広いスーツの背中を見上げながら思っていた。
「今日は付き添えなくて申し訳ない。健診はどうだった?」
「いえ! 大丈夫です」
透哉さんは自身の忙しい仕事の合間を縫って、私の妊婦健診に極力同行するようにしてくれている。
ひとりで大丈夫だと遠慮しても、付いて行くといってくれるのだ。
透哉さんが同行したいのは、お腹の子の成長を見られる超音波エコーを写真ではなく生の画像で見たいからだという。
動いているところを見て成長を感じられるのは、やっぱりものすごく嬉しいし実感が湧く。
そして一番は、妊娠中の私の体を気遣ってくれてのこと。万が一外出先で何かあったらと、透哉さんは常に私の心配をしてくれている。
そんなに心配しなくても大丈夫なのにと思うのに、透哉さんの過保護は止まらない。
例えば、ちょっとした階段や段差があれば透かさず手を差し出して支えてくれたりする。