激情を抑えない俺様御曹司に、最愛を注がれ身ごもりました
「透哉さん、お仕事大丈夫ですか?」
横になった私のベッドのそばで見守ってくれている透哉さんに訊ねる。
突然の連絡に仕事を中断して来てくれているはずだ。クライアントとか、相手のある仕事中のことだったら多大な迷惑をかけてしまっているに違いない。
「俺のほうは心配しなくていい。ちゃんと問題ないように手配してあるから」
その言葉に少しだけホッとする。
「それより何より、今は自分とお腹の子のことだけを考えていればいい」
「はい。ありがとうございます」
私の投げ出された手を、透哉さんがそっと握ってくれる。
少し冷たい手が気持ちよく、ぎゅっと握り返した。
「予定日まで、まだもう少しあったので、陣痛とか生まれる瞬間のこととか、まだちゃんとイメージできてないというか……。いざ、陣痛がきたらどうしたらいいのか、わからなくなるものなんですね」
「陣痛の痛みには、男は耐えられないと聞いたことがある」
「そうなんですか?」
「ああ。男がその痛みを体感したら、気絶するとかって。だから、女性はすごいと思う。本当に、無痛分娩でなくていいのか?」
それに関しては何度か透哉さんに確認は取られていた。でも、初めての出産は普通に出産を体験したいと決めていた。
もちろん痛いと聞いているから物凄く怖い。でも、それもきっといい経験になると思うのだ。