激情を抑えない俺様御曹司に、最愛を注がれ身ごもりました


 潤子伯母さんの爪はいつ会ってもネイルが施され綺麗で、幼い頃の記憶にもそれが印象的に残っている。


 幼い私がいつも『爪見せて!』と会うたびに言っていたと、潤子伯母さんのほうもよく覚えていると話していた。

 もしかしたら、私がネイリストを目指そうと思い出したのは、潤子伯母さんの美しい指先も関係があるのかもしれないなどと密かに思っている。

 少なからず影響を受けているだろうから。

 私が東京にサロンをオープンする話をしたときも、喜んで通うと約束してくれていた潤子伯母さん。

 無事サロンをオープンしてからというもの、潤子伯母さんは宣言通りうちの常連さんになってくれた。

 潤子伯母さんは私と同じ歳の娘がいるけれど、いつも美しく本当に綺麗な人だ。

 美容関係の会社を経営している起業家でもあるから、ヘアスタイルもメイクもファッションも、どこを見ても常に完璧。

 だから、私もオーダーいただくネイルが潤子伯母さんの魅力を引き立てられるものになるよう常に心掛けている。

< 5 / 235 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop