激情を抑えない俺様御曹司に、最愛を注がれ身ごもりました
「わー、すごい! メロンもさくらんぼものってる!」
「ほんとだ! つきの好きなオレンジといちごもー!」
プリンを囲むようにしてのったフルーツに興奮の声を上げるふたりが可愛い。
早速一緒に出したスプーンを手に「いただきまーす」とプリンアラモードに取りかかった。
「はい、きょんちゃんコーヒー。お砂糖とミルクお好みでどうぞ」
「ありがとう」
菜々恵も席につき、倣って腰を落ち着ける。
用意してもらったグラニュー糖のスティックを一本だけ湯気の上がるカップに投入した。
「お店のほうはどう? 軌道に乗ってきた?」
スプーンでカップの中を混ぜる私に、菜々恵が訊いてくる。
「うん、お陰様で。暇だなって日はほとんどないから、予約も一日まんべんなく入っている感じだよ」
「そうなんだ。さすがきょんちゃん。私も、出産して落ち着いたらやってもらいたいなー。ハンドネイルは一度も経験ないから、一回くらいやってみたい」
高校卒業後、実家の豆腐屋を手伝い、その後、東京に出て看護助手をしていた菜々恵は、仕事柄ハンドネイルをする機会がなかった。